濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
木高イサミ、大家健から石川修司まで。
GWに繋がったマット界の“男の星座”。
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2017/05/02 17:00
BASARA後楽園大会、木高イサミ(右)は2試合に出場し、岡林裕二とも対戦。試合前はツイッターで岡林攻略の情報収集をしていたが……。
老舗とインディーが繋がり、星座のごとく輝いた!
29日、後楽園の昼興行はDDTだった。
メインのKO-D無差別級選手権で竹下幸之介に挑み、60分フルタイムドローの死闘で観客を圧倒した遠藤哲哉は、石川と同じユニット・DAMNATIONのメンバーだ。
5月5日、大日本プロレスのビッグマッチ(横浜文化体育館)では、全日本を制圧した石川が“凱旋”し、全日本プロレスの5.7川口大会にはイサミと石川が揃って出場。
いわば、老舗団体とインディーマットをつなぐ“男の星座”だ。
その星たちの中には、佐藤光留もいる。4月28日の全日本・岡山大会で世界ジュニア王座を奪取した佐藤は、パンクラスからDDTで“プロレスデビュー”、ユニオンMAX王者だった時期もあるのだ。
それどころか、である。
星たちの輝きをたどったら、大家がイサミと石川を通じてジャイアント馬場とさえつながる。
さすがに強引かもしれないが、それが星座を描く楽しさというものだろう。
メジャーもインディーも、老舗も新興もあって、だからマット界という星空は美しい。