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千両役者・闘莉王がJ2得点王に!?
今も変わらぬサッカー談義と後輩愛。
text by
西川結城Yuki Nishikawa
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2017/05/03 07:00
ゴールを奪って破顔一笑する闘莉王。こんなにも喜怒哀楽が豊かな男が、愛されないはずがない。
「10年前の俺でもあれはPKを与えていたよ(笑)」
センターバックとしても、そして今ではストライカーとしても、闘莉王は他を寄せ付けない圧倒的な力を結果で証明している。あらためて、この男の存在価値の大きさは、今さら言葉を並べる必要はない。
それと同時に、DFであれFWであれ、この実力の塊のような選手を超えていく選手がひとりでも多く出て来れば、それはチーム強化にも直結する。
J1の舞台から去っても、彼の活躍とその報せはサッカー界に広がり続けている。闘莉王は、まだまだ輝いている。そしてその輝きで、周りにも刺激を与えようとしている。
「開幕戦でPKを与えたでしょ。あのプレーを見て、『年齢からの衰えだ』という声も聞こえてきたけど、10年前の俺でもあれはPKを与えていたよ(笑)。でも、サッカーはそれを取り返すチャンスを与えてくれるから。あのミスがあったから、今の俺のゴールがある。そこがサッカーの素晴らしさ。俺が大好きなところ。
必ず京都を強くしたいし、また俺の立場も変わって、戦うフィールドも(J2に)変わった。でも、まだ何かを残したい。それぐらいのやりがいを持って、今プレーできているよ」