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対応する打撃と、決めにいく打撃。
日本の4番・筒香嘉智の2つの顔。 

text by

鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byNanae Suzuki

posted2017/03/15 11:50

対応する打撃と、決めにいく打撃。日本の4番・筒香嘉智の2つの顔。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

試合を重ねるごとに「日本代表の4番」の風格が増している筒香。コメントはいつも「チームが勝つことが一番」である。

目の前の試合に集中し、常に心がフラットであること。

 オランダ戦は無安打に終わり、多少、スイングにズレが見えたような気がしたが、本人は首を振って、1試合、1試合で切り替えていくメンタルコントロールをこう強調した。

「ずっと自分の感じとしては悪くない。

 とにかくチームが勝つことが一番。今日は終わったので、明日に向けて準備をしたい」

 120%の出来に高揚することもなければ、スランプで80%に落ちることもない。

 その日、その試合に集中して常に心がフラットであることも、またチームの大黒柱となり得る大きな要素である。

 派手ではなかったが、4番の存在感が遺憾なく発揮された勝利だった。

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