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「国の為に戦うことを誇りに思うか」
WBC米国代表が、今回は本気な理由。
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byGetty Images
posted2017/03/10 07:30
2016年に41本塁打133打点で二冠王、そして4年連続のゴールドグラブ。ノーラン・アレナドは、スターの中のスターだ。
USAのユニフォームを着て聞く国歌は格別。
昨オフになった時点で出場を表明したアレナドは言う。
「野球をするうえで、毎試合、国歌を聞くのはルーティン。だが、米国のユニホームを着て聞く国歌は、また違う意味を持つだろう」
2013年に続いて出場するジョナサン・ルクロイ捕手も「USAの文字を胸にしてフィールドに立つと信じられない感覚になる。一生忘れられないもののひとつだ」と、代表への特別な思いを口にする。
一部には、今回のチームUSAを「小粒」、「地味」と評する声があるかもしれない。だが、渋々代表入りした選手もいなければ、故障を恐れて手抜きをする選手もいない。
おそらくメンタリティーとしては「過去最強」――。
過去3大会で欠けていたものを取り戻せば、野球大国アメリカが負ける要素はない。