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最初の5年は天国、後の5年は地獄。
浅尾拓也、肉体改造から復活を期す!
text by
伊藤哲也Tetsuya Ito
photograph byKyodo News
posted2017/03/02 07:00
中日の北谷キャンプで、DeNAとの二軍の練習試合に登板した浅尾。1回を無失点に抑え、球速で140kmまで記録した。
天国を5年、地獄を5年――浅尾の2017年は?
現在は医療系の資格取得を目指す馬原氏は'12年に右肩手術を経験したが、オリックス移籍2年目の14年には自己最多の55試合に登板。そんなV字回復の経験は浅尾にとって、格好の教材になったのは間違いない。
「自分の気持ちに立って考えてくれる。馬原さんの言葉で、自分も大丈夫って思える。とにかく結果で恩返しするしかない」
浅尾の言葉にウソはないだろう。
天国と地獄――。
プロ10年で、それぞれを5年ずつ経験した。2017年シーズンは、果たしてどう転ぶのか。
完全復活が容易なことではないのは、浅尾自身が百も承知のはず。二軍キャンプでは最盛期を知る森監督が視察に訪れる中、実戦登板、無失点に抑えるなど順調に階段は上る。
ただ、浅尾が再び輝く場所、認められる場所は一軍の舞台以外にない。
プロ11年目。
最後の最後まであらがい続ける戦いが幕を開けた。