炎の一筆入魂BACK NUMBER
なぜ育成のドミニカンを実戦投入?
カープが視界に捉える連覇とその先。
text by
前原淳Jun Maehara
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2017/02/25 11:00
練習試合で豪快なホームランを放つアレハンドロ・メヒア。大器としての魅力たっぷり……に見える。
広島に本当の黄金期が来るかどうか……試金石の年。
これからさらに進んでいく'17年シーズンへ向けたチームづくりの最終盤には、彼ら2人はもう一軍にいないだろう。
指揮官の胸には、日本人にはない底知れぬ潜在能力を持つ彼らが覚醒する――そのときを信じて、可能な限り一軍を経験させるようという親心がある。
今年は連覇がかかる大事なシーズン。同時に、広島が本当の黄金期を迎えるかどうかを占う意味も持つシーズンだ。たとえ連覇が叶わなくとも、優勝争いをするようなチームになれば新たな黄金期突入の下地はできる。だが、前年優勝からBクラスに転落してしまえば、一過性の輝きに終わってしまう。そんなことは、緒方監督とて承知なはず。
首脳陣は今年の戦いだけでなく、その先も捉えている。