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大田のおまけではない? 公文克彦が高評価なわけ。~巨人で芽が出なかった男が、日本ハムで化ける~
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph byKYODO
posted2017/02/24 09:00
高知高、大阪ガスを経て'13年ドラフト4位で巨人に入った24歳。'15年からサイドスローに。
だからこの指揮官はしたたかだと言うのである。ファイターズの栗山英樹監督は、嬉しそうにこう言った。
「大田が目立ってるけど、このトレード、公文もデカいのよ。ボールが強いし、使えるなって感じ、十分にあるよね」
日本一を勝ち取った直後、指揮官が「ファイターズらしいことを仕掛けるよ」と言って敢行した、大田泰示と吉川光夫の交換トレード。吉川にはパンチ力のある石川慎吾が、大田には中継ぎ左腕の公文克彦が加えられた。その公文の評価が高いのである。栗山監督がこう続ける。
「右足を大きく一塁側へ踏み出して、体をクロスさせてから、キレのいいスライダーを投げるでしょ。あのボールは左バッターにしてみれば外へ逃げていくから当然、打ちにくいんだけど、じつは右バッターにとっても、遠くから膝元へ入ってくるから厄介なボールなんだよね」