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デルピエロが1996年のユーベを語る。
同僚が次々と名監督に。彼の意思は?
text by
手嶋真彦Masahiko Tejima
photograph byAFLO
posted2017/02/13 16:00
デルピエロを擁して1995-96シーズンのCLを制したが、それ以来優勝から遠ざかるユーベの今季はいかに。
ジダンも参加した監督戦線に、デルピエロは……?
デシャン、コンテ、パウロ・ソウザが指揮官となってからの直接対決は、「デシャン対コンテ」が一度あるだけだ。デシャンは古巣に舞い戻り、イタリア中を震撼させたカルチョポリの処罰で2部降格中のユベントスを率いていた。
対するコンテは監督1年生。プロビンチャ(地方都市の小クラブ)のアレッツォで牙を研いでいた。迎えた対決の舞台は'07年5月19日のセリエB。結果は5-1でユベントスの圧勝。デルピエロが2ゴールを決めている。日の出の勢いが続くコンテにも、下積みの時代があったのだ。
まだ駆け出しの監督だったパウロ・ソウザは、恩師のリッピにこう打ち明けたという。
「技術的、戦術的な側面で、僕らが最初にセリエAを制覇した('94-'95シーズンの)ユーベから大いにインスピレーションを得ています」
現役時代の冷静沈着なデシャン、熱血漢のコンテ、飄々としたパウロ・ソウザというイメージは、48歳のフランス代表監督、47歳のチェルシー監督、46歳のフィオレンティーナ監督となったいまも変わらない。同じリッピの門下生が、それぞれの流儀で、いかに前進していくか――。
レアル・マドリーの監督としてジネディーヌ・ジダンも参戦したその興味深い“レース”に、デルピエロは? 取材では、そんな未来の話にも切り込んでいる。
発売中のNumber921号は、CLを制覇したユベントスの思い出から、自らの今後に至るまで、デルピエロが縦横に語ったインタビューをはじめ、CLの25年間を彩ってきたスターたちの記事が満載です。Number本誌としてははじめて、WCCFカードも付属した充実の1冊。ぜひお手にとってみてください。