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四大陸は平昌五輪テストイベント!
フィギュア日本勢の複数メダル期待。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byYohei Osada/AFLO SPORT
posted2017/01/31 11:40
世界選手権前の大きな国際大会として、また、平昌五輪の本番環境の確認にもつながる今回の四大陸選手権は、羽生にとって非常に重要な大会となる。
海外勢のライバルには、どんな選手が?
女子の表彰台は、日本と北米勢で競うことになる。
中でも今シーズン調子を上げてきたカナダのケイトリン・オズモンドは、確実にメダルを狙ってくるだろう。特にSPで高い評価を受ける今季のオズモンドは、フリーのミスをどこまで抑えるかが鍵となる。
アメリカからはカレン・チェンが、新米国チャンピオンとして挑戦する。
世界中の関係者が「お手並み拝見」とばかりに注目している中、プレッシャーをどうコントロールするかが最大の課題だろう。
スケートアメリカでサプライズの2位、全米選手権でも3位に入ったマライア・ベルは今シーズンぐっと順位を上げてきた。基礎のスケーティングが素直で、ジャンプ技術に悪い癖のない彼女は、これからまだまだ上に行く可能性も秘めた20歳だ。
全米2位だったアシュリー・ワグナーが辞退して、昨シーズンこの大会で2位だった長洲未来が3人目の代表となった。
アイスダンス、ペア、そして珍しい国の選手にも注目。
アイスダンスは、今シーズン競技復帰してから圧倒的な強さを見せてきたカナダのテッサ・ヴァーチュ&スコット・モイア、ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ、アメリカからはマイア・シブタニ&アレックス・シブタニ、マディソン・チョック&エヴァン・ベイツらが表彰台を競うことになる。
ペアは世界チャンピオンのミーガン・デュアメル&エリック・ラドフォード、中国のウェンジン・スイ&ツォン・ハン、シャオユー・ユー&ハオ・ジャンらがタイトルを争うことになるだろう。
メダル候補ではないが、この大会にはオーストラリアや香港、マレーシア、南アフリカなどからも参加する。GPシリーズや世界選手権にはなかなか出てこれない国の選手たちの演技を見ることができるのも、本大会の楽しみである。