ぼくらのプロレス(再)入門BACK NUMBER
三沢光晴と蝶野正洋が築いた絆。
ノアと新日の蜜月、そして関係凍結。
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph byAFLO
posted2017/01/03 11:30
故・三沢光晴と蝶野正洋。この2人の信頼関係が、2つの団体の絆をつないでいた。今回の関係凍結を彼らはどう思っているのだろう。
WWEが日本進出を強め、日本の団体は正念場だ。
ノアにとっては、2017年が正念場となる。とくにGHC王者の中嶋勝彦は、その真価が問われることとなるだろう。ノアはここ2年、ベルトも主導権も鈴木軍に奪われて来たが、それを取り戻した今からが大事だ。
かつて新日本も、2008年にIWGPヘビー級王座を当時全日本の武藤敬司に奪取され、9カ月間もの間、ベルトの他団体流出を許しながら、棚橋弘至が武藤からベルトを奪い返すことで、真のエースとして認められるようになったことがある。中嶋には“あの頃の棚橋”ばりの頑張りが期待されているのだ。
一方の新日本も、鈴木軍の復帰などが噂されるなど、新たな展開を見せていくことは必至。その舞台は1.4東京ドームか、翌日の1.5後楽園ホールか。世界最大手のWWEが日本市場進出の度合いを強める中、新日本が今年、どんな方向性を示していくのか、年始の2大会は見逃せないものとなるだろう。