“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
“高校No.1ストライカー”の意地。
京都橘・岩崎悠人の非凡なる頭脳。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2016/11/26 11:00
試合を通じて徹底的なマークを受け続けた岩崎だが、それを逆手に取ったチーム戦術でも非凡な才能を見せた。
次なる決戦は大晦日のフクダ電子アリーナで!
高校ナンバーワンストライカーは、その名の通り高校最後の大舞台に上がってきた。
初戦の相手は、奇しくも同じU-19日本代表のチームメイトとして戦ってきたDF原輝綺(アルビレックス新潟入団内定)がいるインターハイチャンピオン・市立船橋となった。
京都府決勝戦のスタンドには、初戦の相手となる市立船橋の朝岡隆蔵監督と、キャプテンでU-19日本代表のチームメイトでもあるDF杉岡大暉(湘南ベルマーレ入団内定)の姿があった。
「杉岡選手が『絶対に悠人を止める』と言っていたよ」という新聞記者の言葉に対し、「いやいやいや、負けませんよ。スピードなら絶対に負けません」と返していた岩崎。
「原と杉岡のコンビネーションを崩すのは難しいと思いますが、僕も堤原と2人でゴリゴリに行って崩したいですね。大アウェーなのも楽しみですね(笑)。観客が多く入るとモチベーションが上がりますから。橘はノリでやるチームなので(笑)」
市立船橋との決戦は2016年12月31日、相手のホームと言えるフクダ電子アリーナ。
困難な相手、困難な状況ほど、頭をフル稼働し、打開する策を見出す――岩崎悠人が積み上げて来た経験の上に、更なる経験を積み上げる格好の舞台が全国で整った。