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“試合勘”とは一体何なのか?
日本代表DFの要・吉田麻也の答え。
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byTakuya Sugiyama
posted2016/10/21 17:20
『デイリー・ミラー』紙の「今季最高速ランキング」で、アーセナルのセオ・ウォルコットと同率8位に入った吉田。そのスピードがリーグのトップランクにあることを証明した。
なぜ山口蛍は重用されるか? 熱く語り始めた吉田。
新シーズンが開幕し、監督もロナルド・クーマンからクロード・ピュエルへと代わった。出場したヨーロッパリーグや国内カップ戦ではチームの完封勝利に貢献し、アピールを続けている。
それでも、好調を維持するチームにあって国内リーグ戦での出番はなかなか回ってこない。だから、代表でのスタメン確保について「今でも(危機感を)強く持っています」。
メディアやサポーターから「クラブで試合に出ていない選手を、代表で使うべきじゃない」という意見があることも、しっかりと認識している。
「そういう意見が出るのは当然です。大事なのは、クラブで試合に出てコンディションも良い選手が、クラブで試合に出ていない海外組よりも秀でていることを、練習から証明できるかだと思います。
例えば(山口)蛍は、練習でもボールを奪っている。日本では相手に対して距離を取って、下がって守る選手が多いですが、これでは国際試合では通用しません。
蛍は相手との距離を詰めて、奪い取ることができる。だからハリルさん(ハリルホジッチ監督)は、彼がJ2クラブの所属になっても、試合で使うのだと思います」
突然の取材だったにもかかわらず、この後もインタビューは白熱した。吉田はハリルホジッチ監督解任論が囁かれる日本代表の現状について、赤裸々に語り続けた。
気がつけば、サウサンプトンの自宅は目の前に迫っていた――。
オーストラリア戦でなぜ後半追いつかれたのか? イラク戦でのパワープレーの凄まじい迫力はなぜ生まれたのか? 果たしてハリル・ジャパンはどこへ向かっているのか……。
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