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バレーボール新リーグ、今回は……?
募る危機感と、変わらぬ阻害要因。
posted2016/10/02 07:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Kyodo News
9月20日、日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)は、「スーパーリーグ構想」を発表した。新たなリーグを立ち上げ、プロ化を目指すというものだ。
現在行われているリーグに参加しているのはその多くが企業チームだが、新リーグに参加するチームには、独立した法人による運営を求める。また、ホーム&アウェー方式を採り、入場券収入などでの経営を目指す。
新構想を打ち出したのは、閉塞感からだという。
「TV放送の限界化」
「体育館確保における競合激化と大会開催の困難化」
「歯止めのかからない競技者数の減少」
「大会運営者の世代交代の停滞」
「スポーツイベントとしてのマンネリ化」
これらの事情からVリーグは存亡の危機に立たされていると捉え、状況を破るために、新リーグの立ち上げを打ち出したものだ。
では、実際の状況はどうなのだろうか。
例えば、おおよそこの10年のバレーボール競技人口は中学体育連盟、高校体育連盟の登録者数を見ると、次のようになっている。
●中体連
○2005年度
男子6万1723名 女子19万5345名
○2010年度
男子5万621名 女子16万867名
○2013年度
男子5万852名 女子15万9990名
○2014年度
男子5万437名 女子15万6802名
○2015年度
男子5万3639名 女子15万8536名
●高体連
○2005年度
男子4万8359名 女子7万3970名
○2010年度
男子3万8335名 女子6万1575名
○2013年度
男子3万5597名 女子5万6005名
○2014年度
男子3万7578名 女子5万8634名
○2015年度
男子4万1424名 女子5万9878名