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還暦前の大仁田厚が広げた大風呂敷。
旧川崎球場で「最後の」電流大爆破。 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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photograph byEssei Hara

posted2016/09/20 07:00

還暦前の大仁田厚が広げた大風呂敷。旧川崎球場で「最後の」電流大爆破。<Number Web> photograph by Essei Hara

新団体の「ファイヤープロレス」のコンセプトは「爆破エンターテイメント」。「地方創生」「イジメ撲滅」を掲げ、地方を中心に興行を行なっている。

まるで教祖のような雰囲気で……。

 引退と復活を繰り返す大仁田だが、そのバイタリティはすごいものがある。

 政界は引退したが、真顔で教育やいじめ問題や経済まで語る。ボランティアのゴミ拾いも率先してやる。

 そのなんでも真面目に取り組む姿が、何でもありの単なる邪道プロレスとの大きなギャップを生み、逆に共感を呼ぶのかもしれない。

 入場と試合終了後にある、マイクと水をまき散らす儀式は、まるで教祖のようだ。

 2リットルのペットボトルの水は「聖水」とネーミングされて、それをぶちまける。

 そして、リングに群がるファンは、これを浴びることに興奮を覚えているのだ。

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