リオ五輪PRESSBACK NUMBER
スラム、強盗、渋滞、不衛生……。
五輪開幕直前、溢れるリオの不道徳。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byJMPA
posted2016/08/05 16:00
選手村の外側を警備する兵士たち。治安部隊そのものが殺人などの犯罪を犯しているというニュースも報道されているが……。
大会スローガンは「新しい世界」だが……。
競泳や体操などの競技会場が点在するオリンピック・パーク内では、4日も工事が続いていた。それでも、おおよそ整ってきたと、7月下旬から当地入りしていた知人は言う。
ほんの少し前まで、パーク内には建築用の資材が山のように積まれ、工事車両が少なくなかったのだという。それからすれば、たしかに進展はしたのだろう。
問題を抱えつつも、サッカー競技から始まったリオデジャネイロ五輪は、明日5日(ブラジル時間)、開会式を迎える。
大会のスローガンは「新しい世界」。
今はまだ、そのスローガンの片鱗はうかがえない。リオ、ブラジルにとって、転機となる大会にできるのか。世界に新たなオリンピックの魅力を伝えられるのか。
何よりも、まずは選手たちが万全の状態で臨み、もてる力を発揮できる大会であることを祈りたい。