中上以降、日本の若手ライダーの育成はどうなってる!?

「さすがはグランプリライダー！」という評価は中上にとっては嬉しいものである。しかし、日本のレース界にとっては、中上以降、人材が育っていないことを証明したことにもなり、改めて多くの課題を感じさせた。

　世界で活躍してきたベテラン選手たちがいまだに日本のトップクラスという現実。いま、10代の若い選手たちがホンダのスカラシップなどで着実に育ってきているが、そういった選手がグランプリや鈴鹿8耐などで活躍するのはまだまだ先になる、ということだ。

　となれば、スカラシップで世界に飛び出し、そういったライダーたちの頂点にいる中上には、若いライダーのお手本の姿を見せるため、8耐にも出場してもらいたい願う者は僕だけではないと思う。

　日本人選手としては6年ぶりのグランプリ制覇を達成した中上に、まずは、おめでとうと祝福の言葉を送りたい。そして、これからの成長と活躍に期待したい。