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7年前、期待されていたのは石川遼!?
各国上位陣の変遷で考える五輪代表。
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph byAFLO
posted2016/06/02 07:00
まだあどけなさが残っていた2009年の石川遼。しかしこの年、彼は日本ツアーの史上最年少賞金王に輝くことになる。
予想できなかった、五輪前の不穏な空気。
長々と羅列したが、この7年、4年で勢力図が変わった国、そうでなかった国と様々ある。ただ、五輪開幕を2カ月後に控えて、現在の男子競技を取り巻く不穏な空気は、多くの人が当時想像できなかったのではないだろうか。
オーストラリア代表はアダム・スコットとマーク・リーシュマンが、南アフリカではルイ・ウーストハイゼンとシャール・シュワルツェルがこの春に五輪代表を辞退する意思を表明。いずれも各国の2番手、3番手につけるスター選手だ。
フィジーのビジェイ・シンも同様。最近ではマキロイ、今年マスターズを制したウィレットも欠場の可能性に言及した。
ツアー大会との過密日程、猛威を振るっているジカ熱への懸念、そもそも目新しさのない競技フォーマットへの疑問といった複数の辞退理由があるが、なんにしても、問題はこの期間で、トップ選手にオリンピックの価値を見出させることができなかったことに尽きる。
少なくとも僕らにできることは、東京五輪の未来予想図を詳細に描き、対策を練るほかにないのだと思う。
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