では、長らく「盟主」が君臨する国は？

　一方では長年“一国の主”として君臨している選手もいる。

＜スペイン　男子＞

2009年　S.ガルシア、M.A.ヒメネス
2012年　S.ガルシア、G.F.カスタノ
2016年　S.ガルシア、R.カブレラベロー

＜ドイツ　男子＞

2009年　M.カイマー、A.チェイカ
2012年　M.カイマー、M.シーム
2016年　M.カイマー、A.チェイカ

　ガルシア、カイマーは“相棒”はたびたび変わるが、それぞれの国のトップを譲る様子がない。イギリス代表との引っ張り合いを経て、アイルランド代表の枠に収まった北アイルランド出身のロリー・マキロイも2009年以降、メダル争いが常に期待されてきた。それぞれの国のゴルフ界での扱いはおそらく“神レベル”。その分、重圧も相当なものだろう。

ウソツキで、偉大なタイの英雄。

　こちらのテーマでもうひとつ紹介したいのが、タイの男子だ。

＜タイ　男子＞

2009年　T.ジェイディ、P.マークセン
2012年　T.ウィラチャン、T.ジェイディ
2016年　K.アフィバーンラト、T.ジェイディ

　ご覧の通り、トンチャイ・ジェイディという選手が長年この代表枠に居座っている。現在46歳のベテランで、いまだ元気にアジア、欧米を渡り歩く。4年前、夏のメジャー大会で聞いた限りでは「リオではこれからの若手に期待している。僕は彼らのサポートができればいい」と言っていた。タイの英雄はウソツキで、偉大である。

【次ページ】　世界ランク上位を席巻し続ける韓国女子。