熱血指揮官の「湘南、かく戦えり」BACK NUMBER

湘南がGW中に2連勝&悔しい1敗。
曹監督日記より「戦った選手に敬意」。 

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曹貴裁

曹貴裁Cho Kwi-Jae

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photograph byShonan Bellmare

posted2016/05/11 17:00

湘南がGW中に2連勝&悔しい1敗。曹監督日記より「戦った選手に敬意」。<Number Web> photograph by Shonan Bellmare

連敗中でも激しい練習と集中力の高さを守ってきた湘南・曹貴裁監督とイレブンたち。GWで一気に2連勝し、残りの6試合も緩まずハードに戦い抜く。

「自分たちが大事にしているものを突き詰めたい」

<試合を終えて>

――FC東京戦をどのように振り返りますか。

「お互いに連戦での疲労が見える中で、立ち上がりから失点するくらいまで試合への入り方が少し慎重になりすぎた部分があった。FC東京さんがプレッシャーをいつもよりかけてくる中で、自分たちが主導権を握れる時間帯が短くなってしまったこと、そして1点を先に取られたことでゲームをクローズさせられてしまったような印象。それが結果的に敗戦につながったと感じている」

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――どのようなゲームプランだったのでしょうか。

「シーズンスタート当初から常に攻撃的なサッカーをすると掲げてやってきているけど、当然相手や時間帯によってはゴール前を固めて守備をしなくちゃいけないこともあるし、そういう試合で勝利を得てきた部分もあった。ただそれでも我々の目指す『攻撃的に』というところを見失ってはいけないし、FC東京戦も良い形でのボール奪取から複数の人間が絡んで、特にイン・ポゼッション(in possession=ボール保持時)の時に相手を走力で上回って、という展開を目指した。残念ながらそういう試合にはできなかったけれど、その原因をまたスタッフと選手で共有して次に向かうことが大事だと思っている」

――リーグ戦今季初勝利からの3連勝を惜しくも逃す結果になりました。

「包括的に考えると、ゴールデンウィークの3試合を3勝できる力が我々にはまだ無いことを教えられたのだと選手には伝えた。今回の敗戦は戦術、技術、コンディションとたくさんの課題が絡んでいるけれど、チームにそれを乗り切る力がまだなかったということ。それは悪い意味ではなくて、自分たちの現在地を把握するためにすごく大事なことであって、2ndステージにもう一度彼らと対戦した時に『湘南強くなったな』と思われるようまたやっていければいい。それは今年、いろいろと教えられた鹿島さんや浦和さんに対しても同じ」

――1stステージは残り6節。どのように戦っていきますか。

「今年これまでヤマザキナビスコカップも含めて14試合を戦ってきて、勝てない時間を選手と共に過ごしながら今、このチームにおいてやるべきプレーの選択や考え方をより研ぎ澄ませていかなきゃいけない時期になってきていると思う。誰が出ようが、どんなメンバーであろうが自分たちが大事にしているものを突き詰めていかなければならない」

(構成:日比野恭三)

 ついに今季初勝利を挙げたとはいえ、思い描いているプレースタイルを体現できるまでには至っておらず、湘南の厳しい戦いは続く。次回の監督日記は5月下旬に公開予定です!
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