タフな2試合の後の、難しい試合だったが……。

●5月7日（土）

　横浜FM戦、鳥栖戦というタフな試合を終えて、当然疲労がたまっている。そこで精神的、肉体的なリカバーをするという観点で、思い切って昨日の練習は各自に任せ、集合をさせることなく全体練習は行わなかった。

　次に対戦するFC東京もリーグ戦で結果が思うように出ていない状況で、おそらく技術面でいなすというより球際やセカンドボールでの戦いに焦点を置いてくることは容易に想像できる。

　またしてもタフな試合が予想される中、選手には肉体的にもそうだが精神的にそこに耐えうる状態になるよう一度リフレッシュをして今日の練習に臨ませたいと思ったからこその判断だった。

　僕が監督になって、試合2日前をオフにするというのは初めてのこと。

　オフにすることで気持ちが緩み、体調を崩す選手がいたりだとか、チームから離れることで思わぬ事故に巻き込まれる可能性が高まるかもしれないが、この判断自体、僕が選手を信頼しているということのメッセージのひとつだった。監督というのは前日の練習が終わった後も試合当日ロッカールームで選手をピッチに送り出すギリギリまでメッセージを発信するのがタスクだと思っている。

　それらのメッセージを選手がどう受け取ってFC東京という強い相手に臨むか、楽しみにしている。

＜試合結果＞

5月8日（日）J1・1stステージ第11節
湘南0-1FC東京
（＠Shonan BMWスタジアム平塚）

　立ち上がりこそ攻撃的な姿勢を見せた湘南だが、20分に先制を許す。その後はFC東京のプレスと巧みなパスワークを前に攻め手を欠き、試合を通じて放ったシュートはわずか1本。結局、持ち前の推進力を発揮できないまま、ホーム初勝利を逃した。

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