オフサイド・トリップBACK NUMBER
ダイヤモンドを使いこなす条件とは。
なぜハリルはいま新布陣を試したか。
text by
田邊雅之Masayuki Tanabe
photograph byAFLO
posted2016/04/12 10:30
4-3-1-2と言えば、ACミラン。ピルロをガットゥーゾとセードルフが支え、カカ、シェフチェンコ、インザーギで点を取る。美しい。
「自分たちのサッカー」談義は今も必要だ。
W杯ブラジル大会が終わった時、日本国内では「自分たちのサッカー」というフレーズを巡って、喧々諤々の議論が起きた。最近ではあまり耳にしなくなったが、日本代表はいかなるサッカーを目指すべきなのか、どこに活路を見出し、どんな武器で戦っていくべきかというテーマを建設的に、そして前向きに議論し続けていくのは、非常に意義のあることだと思う。
日本代表とは日本のサッカー界の象徴でもあり、日本のサッカー界全体を発展させていくための牽引役だからだ。
次に日本代表が試合を行うのは、6月のキリンカップとなる。ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、デンマークは、現時点での代表の実力を推し量る相手としては申し分ない。そこでハリルホジッチ監督は、いかなるシステムやメンバー構成で臨み、アジア地区最終予選、そしてロシアでの本大会に向けて、どうチームを進化させていこうとするのだろうか。監督が打つ次の一手を、楽しみに待ちたいと思う。