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欧州CLは「真の4強」が残る可能性大。
ベスト8の4戦すべてが“格差マッチ”! 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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posted2016/03/23 10:30

欧州CLは「真の4強」が残る可能性大。ベスト8の4戦すべてが“格差マッチ”!<Number Web> photograph by AFLO

15年間のキャリアで13回リーグ優勝を経験している(ユベントスでの2回は後に取り消されている)イブラヒモビッチだが、CL優勝はまだない。

PSGとマンCの間には見た目以上に実力の差が?

パリ・サンジェルマン(フランス)対マンチェスター・シティ(イングランド)
第1戦:4月6日、第2戦:4月12日

 カタール対UAE──。大いなる野望を抱くアラブのオーナーが実権を握るスーパーリッチクラブ同士の対戦は、4つのうち、最も実力が拮抗するカードだ。ただし組織の成り立ちは似ていても、現状には大きな差があり、あるいは結末はすんなりと決するかもしれない。

 3年目を迎えたローラン・ブラン監督のもとで完成度を高めるパリは、ラウンド16でチェルシーを連勝で下した後、3月13日にリーグ・アン史上最速で優勝を決めた。フランスカップとリーグカップでも勝ち進んでおり、2年連続の国内3冠だけでなく、初の欧州制覇を加えた4冠の可能性も残している。ここ2シーズンのバイエルンのように、リーグ優勝を決めた後に失速するケースもあるが、「壮大なプロジェクト」(ナセル・アルケライフィ会長)を描くフランス首都のクラブは緊張感を保てるだろう。

 かたやシティは、2月1日に今季終了後のジョゼップ・グアルディオラ監督就任を発表してから著しく調子を落としており、以降の公式戦では4勝2分5敗(うち1勝はPK戦の末)。先週末のマンチェスター・ダービーで、先制された後に反撃の意欲さえ見せることなく敗れると、プレミア4位を維持できない可能性も囁かれ始め、そうなれば新監督は来季のCLで采配を揮えなくなる。

 最大の懸念は守備の要、バンサン・コンパニを負傷で欠く最終ラインだ。マンチェスター・ユナイテッドの18歳、マーカス・ラシュフォードにあっさりとかわされたシーンを見れば、衰えの進むマルティン・デミチェリスがズラタン・イブラヒモビッチやアンヘル・ディマリアら、パリの豪華な攻撃陣を抑えられるとは思えない。「チームに自信を持っている」とシティのフットボール・ディレクターを務めるチキ・ベギリスタインは話したが、現場の監督と選手たちはどうだろうか。

※日付はすべて現地時間。左側のチームが第1戦をホームで戦う。

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