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ライオンズ躍進のポイントは若手。
“おかわり二世”山川穂高に期待!
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2016/03/21 10:40
3月10日の日ハム戦で本塁打を放つ山川。二軍では2年連続2桁本塁打を記録、オープン戦でも好調だ。
ライオンズ躍進に欠かせない若手の成長。
西武ライオンズは毎年、新年最初の恒例行事として、監督と選手によるトークショーを開催している。監督がその年、最も期待する選手を出演者に指名するのがこのイベントの慣例だ。
そのトークショーに今年は高橋光成と山川が選ばれ、田邊徳雄監督とともにファンの前に立った。田邊監督の期待の大きさが表れている。
「うちは右の代打が手薄。山川にはぜひバッティングで信頼を得られるようになってほしい。昨年はベテランの中村がシーズン終盤、体の張りなどで欠場することも多かったので、サードの守備を磨いて、サードでも出場できることをアピールしてほしいですね」(田邊監督)
レギュラーとそのほかの選手との実力差が大きく、故障者が出たときに苦戦を強いられてきた近年のライオンズを思えば、山川ら若手の成長がチームの躍進には欠かせない。
「年間を通じて自分のスタイルである長打力にはこだわりたいです。雑にならず、でも小さくもならず、自分の打ち方を追求していきたい。すぐにレギュラーというのは難しいかもしれませんけど、まずは代打を送る場面になったときに、真っ先に自分の名前を思い出してもらえるようになりたいですね」
山川が憧れの人の座を脅かす存在になれば、チームにとってこれほど頼もしいことはない。