熱血指揮官の「湘南、かく戦えり」BACK NUMBER
王者・広島に湘南はどう挑んだのか?
「対策」を綴った曹監督の日記公開!
text by
曹貴裁Cho Kwi-Jae
photograph byShonan Bellmare
posted2016/03/16 12:00
走行距離、スプリント回数などのトラッキングデータで、J屈指の数値をはじき出している高山。新キャプテンとしての誇りが、高山をさらに加速させる!
「今までで一番広島さんに勝てると思えた試合」
――結果的にはドローとなりましたが、試合をどう評価していますか。
「シュート数、ポゼッション率などのデータ上は相手のリズムで進んだ試合でしたが、自分たちの土俵で戦える時間もあり、今までで一番広島さんに勝てると思えた試合になった。試合の終わらせ方などに課題はありますが、我々として土台にあるのは常に攻撃的なゲームをするということ。そういう意味では48回という驚異的なスプリント回数を記録したキャプテンの高山(薫)の攻守にわたるエネルギーは賞賛に値する。走れと言われて走れる数字ではありません。勝ちたい気持ちと自分がそれに対してやれるMAXのプレーを見せてくれました」
――3戦を終えて1敗2分となり、次節はホームでの浦和戦です。
「ここ2試合、最後に追いつかれていますが、裏を返せばそこまでリードするゲームができたということ。それは昨年と比較してもとても前向きな結果だと思っているし、迷いなくこの道をまっすぐ進むんだという勇気にはなった。あとはさらに成長スピードが加速し、自然と歩みが速くなる勝点3というエネルギーをどこで獲得していくか? 目の前に立ちはだかるのは長年リーグを引っ張ってきた浦和。堂々と戦うプランを持ち、大胆かつ繊細にプレーする。久しぶりのホームなので、そこに向かって選手と最善の準備をしていきたい」
(構成:日比野恭三)
前節に続いて目前で勝利を逃した湘南。次節はホームに浦和を迎えての一戦となる。昨季2敗と苦しめられた相手から今季初勝利を挙げることはできるのか?
次回の監督日記は、3月23日(水)に公開予定です!
次回の監督日記は、3月23日(水)に公開予定です!