プレミアリーグの時間BACK NUMBER
マンUよ、早くモウリーニョ招聘を。
堕ちた名門に必要なのは即効性!
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byAFLO
posted2016/02/27 10:40
ファンハールは、マンUでの契約が終わったら監督を引退すると語ったこともある。
選手補強をスムーズに行なうためにもモウリーニョ。
もちろん、モウリーニョのチェルシーが今季のプレミアで低迷した事実は否定できない。鞭を入れ過ぎ、かえって主力の戦闘意欲を削いでしまった感もある。
だが、鞭を必要とした根本的な理由はフロントによる補強不足。その点マンUでは、ファンハール続投の場合でも3年連続で大型予算が用意される見込みなのだから、新監督にも今夏に向けて大幅テコ入れの軍資金は与えられる。
仮に今季トップ4漏れで来季のCLがなくなっても、一線級を呼び寄せるアピール度は「モウリーニョのマンU」が「ファンハール3年目のマンU」を上回る。フロントがモウリーニョ招聘を決断すれば、飽くなき勝利意欲でタイトル獲得を実現する手腕に長けた指揮官が、マンUを「だまし絵」の中のような状況から救い出し、強豪としての復活へ前進している実感を、見る者に与えることになるだろう。