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大谷翔平の年俸は25~34億?
カーショーとの比較で考える値札。
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph bySANKEI SPORTS
posted2016/02/14 10:50
アリゾナキャンプで、大谷翔平は米大リーグ・パドレスのトレバー・ホフマンGM補佐に話しかけられていた。
総額180~240億、年俸25~34億という見込み。
入札額の上限はNPBの各球団にとっては有難くない話だが、選手が以前よりも良い契約を結べる可能性が生まれたことで、ポスティング制度は以前より幾らかフェアになったことになる。メジャー球団にとっても、ポスティング制度でのアジア人選手獲得は、トップクラスのFA選手を獲得する時のような補償(=ドラフト上位指名権の放棄)の必要がないので、利点は大きい。今季終了後に一度同制度は失効するが、きっと現状に近い形で継続すると思う。
大谷が今後も日本のプロ野球で怪我なく活躍し、2017年に開催予定のWBCや2019年のプレミア12で好投して、誰もが認めるような「エース級投手」になったら、田中のような総額1億5000万ドル(180億円)級の契約が最低ラインになるかも知れない。その時の選手市場の流れ次第では、カーショーのように総額2億ドル(240億円)を超える契約を勝ち取れる可能性もある。
7年総額1億5000万ドル(180億円)から2億ドル(240億円)。年俸換算では2142万ドル(25億1420万円)から2857万ドル(34億2857万円)。
メジャーリーグは今、そんな目でアリゾナの大谷翔平を見ているのかも知れない。