フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
米国王者J・ブラウン「ユヅルには脱帽」。
フィギュア全米選手権棄権の衝撃。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byGetty Images
posted2016/01/09 11:00
昨春に開催された世界フィギュアスケート国別対抗戦で米国チームが優勝した時のブラウン。男子シングルでも銅メダルを獲得していた。
全米選手権の見通しは――。
ブラウンの欠場により、全米選手権の結果予想は難しくなった。
先シーズン3位だったジョシュア・ファリスは7月に練習リンクで激しく転倒し、脳震盪の後遺症からGPシリーズを2試合とも棄権。試合復帰の見通しはまだたっていない。
優勝争いは、昨シーズン2位だったアダム・リッポン、10月スケートアメリカで初のGPタイトルを手にしたマックス・アーロン、ロステレコム杯で3位だったロス・マイナーらの間で繰り広げられることが予想される。
またジュニアGPファイナルで優勝した16歳のネイサン・チェンは昨シーズンシニア初挑戦で8位。今シーズンはもっと順位を上げてくるだろう。
ブラウンの欠場は、USFSAだけでなく、彼の演技を楽しみにしていた多くの観客にとって手痛い打撃に違いない。早く回復して、またあの個性的な演技を見せてもらいたいと思う。