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長谷川穂積、2ダウンから壮絶勝利。
辰吉丈一郎と重なる傷だらけの姿。 

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渋谷淳

渋谷淳Jun Shibuya

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photograph byKYODO

posted2015/12/14 12:00

長谷川穂積、2ダウンから壮絶勝利。辰吉丈一郎と重なる傷だらけの姿。<Number Web> photograph by KYODO

5月には大差の勝利で復帰戦を飾ったが、今回は2度のダウンを奪われる苦しい勝利に。

決して誰も真似のできない生きざま。

 おそらく多くの長谷川ファンは、大二郎さんと同じように「もう十分にがんばった、引退してほしい」という思いを抱いている。そして同時に、あの長谷川が望むのであれば「納得いくまでボクシングを続けてほしい」とも強く願っている。

 矛盾した二つの思いを心の中に抱きながら、長谷川穂積というボクサーの、決してだれも真似のできない真摯な生きざまを見つめているのだ。

 はたして長谷川は今後、どんな形でボクシング人生に幕を引くのだろうか。真正ジムの山下正人会長は「遊ぶ試合をしている暇はない」と語り、次戦にもフェザー級での世界挑戦を実現させたいとしている。

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