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ハリルホジッチは“サムライ”がお好き?
前例を初めて崩すFW7人体制の意味。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byAFLO
posted2015/11/06 11:30
すっかり定着したプレゼン風の会見で、今回は特に攻撃的なメンバーを招集したハリルホジッチ監督。
得点の香りがFW7人の共通点。
デスク「結局、ラストサムライは金崎だったね」
二宮「監督が求めるデュエル(決闘)のところを前線で体現できるし、強いフィジカルを活かしてポストプレーもこなせる。ナビスコカップ決勝でもヘディングでゴールを決めているように空中戦も強いです。そして何より最近、ゴールが多い」
デスク「この“七人の侍”に共通することがあるとすれば?」
二宮「やっぱり得点の香りが漂っている、ということですかね。岡崎と本田はチームでなかなか点が取れていないといっても、代表で数多くのゴールを決めているわけですから。ザルツブルクの南野だってリーグ戦で現在7ゴールを挙げています。ドイツでゴールを取れていない原口が少々気になりますが、ヘルタでしっかりとレギュラーを張っていますからね。宇佐美もペースダウンしているとはいえ、Jリーグ2位の19ゴールをマークしています。実績と現在の調子を考えたうえで得点力という要素を最も重視したのかな、と感じました」
ハリルは“サムライ”がお好き?
デスク「監督の期待に発奮してFWで登録された“七人の侍”がみんな点を取るような展開になると面白いんだけど」
二宮「監督もサムライを好きみたいですよ。就任してまだ間もないころ、『サムライブルーというなら、本当のサムライというものを出してほしい。サムライは誰をもリスペクトし、何も失うものはないという考え方だ』と語ったことがあります。まあでも、いくらアウェーとはいえ、最初の1点さえ入れば、ドバドバっと行く可能性は十分にあると思います」
デスク「サムライというなら、チャンスにブシッと最初から決めてもらいたいものだよ」