プレミアリーグの時間BACK NUMBER
プレミア監督解任予想が今季も熾烈。
モウリーニョ参戦に、本命はあの男。
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byAFLO
posted2015/09/19 10:30
昨季プレミアを制し、今季も優勝候補だったチェルシーのモウリーニョが一転して解任候補に……。
チェルシーは今後も厳しい日程が続く。
だからといって、いきなりモウリーニョの解任オッズが10倍以上跳ね上がり、無失点での5戦全勝でリーグ首位に立つマンチェスター・シティのマヌエル・ペジェグリーニ監督と並ぶようなことにはならない。いざ勝利を収めてしまえば、マッカビ戦は勝って当然のホームゲームとみなされる。中2日で6節アーセナル戦が待ち構えてもいる。
開幕前週のコミュニュティ・シールド(0-1)で対アーセナル無敗が途絶えた「モウリーニョのチェルシー」が、ホームでのリーグ戦でもアーセン・ベンゲル率いるチームに敗れるはめになれば、ボックス席のロシア人オーナーが浮かべるつまらなそうな表情がTVカメラにでも捉えられることになり、メディアでは改めて「モウリーニョの危機」が報じられるに違いない。
おまけにその翌週26日は、アウェイでのニューカッスル戦という監督解任レースの上位対決だ。結果次第では、モウリーニョに対するオッズは「大穴」ではなく「本命」の一角と呼ぶべき低倍率となるだろう。開幕2カ月目に突入し、優勝争いや残留争いと同じく余談を許さないプレミア監督解任レースも本格的なスタートを切った。