写真家・杉山ヒデキが選ぶ
「第97回夏の甲子園」。

東海大相模vs.花咲徳栄。同点で迎えた9回裏、走攻守に大車輪の活躍を見せる杉崎成輝がサヨナラ安打を放つ。チームメイトと抱き合って喜ぶ杉崎。

二死満塁のピンチにセンター後方へ抜ける打球を関東一高のオコエ瑠偉がプロも舌をまくスーパーキャッチ。これが抜けていれば3点が入り試合が決まっていただろう。

春夏連覇を目指す敦賀気比。エースで4番の平沼翔太は花巻東打線につかまり2回戦で甲子園を去る。ベンチ前で敵チームの校歌を聞きながらこぼれ落ちる涙を堪えるかのように天を仰いだ。