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疲労を武器にする創成館の最遅投手。
藤崎紹光「いい感じで荒れてくる」
text by

中村計Kei Nakamura
photograph byKyodo News
posted2015/08/13 09:00
変則のサイドスローから、全国レベルの強豪も苦戦するクセ球を投げる創成館・藤崎紹光。フォームを維持できないことを武器にする、という発想も異質である。
「空振りよりも、体勢を崩させたときの方が嬉しい」
天理打線も、まったく自分たちのスイングをさせてもらえなかった。藤崎が話す。
「合ってないなーと思った。今は、空振りを取るよりも体勢を崩させたときの方が嬉しいですね」
次戦はまったく異なったタイプのチームと対戦しなければならない。「機動破壊」を掲げ、走りまくる健大高崎だ。
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走るチームに対し、ボールが遅いということは圧倒的に不利だ。しかし、「遅球」という不利を有利に変えた藤崎ならば、それをも逆手にする方法をすでに考えているかもしれない。
14日、大会第9日の第3試合に予定されている試合は、彼の出した答えに注目だ。
