サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
“ぶっつけ本番”用の23人で武漢へ。
東アジア杯最大の敵はブーイング?
posted2015/07/24 11:20
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
Tsutomu Takasu
7月23日 夕方。
東アジアカップ(8月2日、北朝鮮戦、5日、韓国戦、9日、中国戦)に臨む日本代表メンバー23人が東京・文京区のJFAハウスにて発表された。国際Aマッチデーではないため、欧州組の招集はなし。予備登録に入ったJリーグ、Kリーグに所属する50人のなかから選考された。
NumberWeb担当デスク(以下、デスク) 「いやあ、暑いね。ハリルホジッチ監督は6月のシンガポール戦の後、3週間ほどのオフもあったと思うけど元気そうだった?」
二宮 「外の暑さに負けないぐらいの熱さでした。エネルギッシュに喋りっぱなしで1時間。『長い時間、みなさんに会えていなかったので、この時間を有効に使ってください』と終了予定時間を過ぎても、メディアの質問を受けつけたほどですから」
デスク 「夏バテとか寄せつけない感じだね。さてさて、東アジアカップのメンバーを見た率直な感想は?」
二宮 「僕には“ぶっつけ本番で結果を残すためのメンバー”という感じに見えました。監督は『大会までに1週間ほどトレーニングする時間がほしかった』、『まず申し上げたいのは戦術練習を一度もやれずに日本を発つこと』などと語っていて、30日に出発して初戦の北朝鮮戦まで2日しかない。その状況を踏まえたうえで、このメンバーだったのかな、と」
デスク 「ほう。具体的に言うと?」
二宮 「たとえばファーストステージを制した好調の浦和レッズから5人。西川周作、槙野智章に加えて柏木陽介、武藤雄樹、興梠慎三をまとめて招集していますよね。浦和で見せている攻撃のフィーリングを、代表でも示してほしいという意図もあるのかなと」
両サイドバックをガンバ勢が占める可能性も!
デスク 「浦和やFC東京より多いのは……ガンバ大阪の6人か」
二宮 「6人のうちGK、DFで4人。今回の23人のなかで右サイドバックをチームでしっかりこなしているのは米倉恒貴だけで、いきなり先発起用の可能性だってある。左は太田宏介がケガを抱えています。招集できるかどうかは分かりませんが、藤春廣輝に先発のチャンスがめぐってくるとなれば、ガンバで左サイドハーフを務める倉田秋との連係はお手のものですからね。そういった計算も働いているのかなと」