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覚醒した大型ボランチ、宇津木瑠美。
「やりきったから、後悔はない」
 

text by

栗原正夫

栗原正夫Masao Kurihara

PROFILE

photograph byNoriko Hayakusa

posted2015/07/24 10:00

覚醒した大型ボランチ、宇津木瑠美。「やりきったから、後悔はない」<Number Web> photograph by Noriko Hayakusa

今大会は準々決勝の豪州戦でMVPに選ばれるなど、活躍を見せた。

「無責任だと、やっぱりプレーにも出ちゃいますから」

「自分はたとえ明日サッカーを辞めても悔いがないように毎日を過ごしている。出し惜しみだけはしたくないし、やり切ったならどんな結果でも受け入れられる」

 大会中、宇津木はそんな言葉を口癖のように繰り返していた。連覇にはあと一歩届かなかった。だが、やれることはやったからこそ後悔はないと、決勝後の充足感に満ちた表情も印象的だった。

「余力を残して負けるなんて、誰に対しても申し訳ない。最後は倒れるくらいの気持ちでやった結果なので後悔はないです」

 前回ドイツ大会では2試合に途中出場したのみだったが、フランスに渡って5年、厳しい環境に置かれる中で選手としての前に、人として成長できたことが今大会での自身の躍動につながったとも話す。

「フランスに行って、1人の人間としてのメンタリティーの大切さがプレーする上で大事だということに気づかされました。メンタルが落ち込めば当然サッカーにも影響しますし、トータルで人として充実することがいいプレーにもつながる。無責任だと、やっぱりプレーにも出ちゃいますから!」

 ピンと背筋を伸ばし、トレードマークのポニーテールをなびかせてピッチを縦横無尽に走る宇津木の姿は、カナダでのなでしこジャパン躍進の1つの象徴として、人々の心に記憶されたことだろう。

発売中のNumber882号では、世界2位に輝いたなでしこのメンバーを直撃。
宮間あや、澤穂希、岩渕真奈らもそれぞれの胸の内を語ってくれました。
今大会の、そして、これからのなでしこについて彼女達が考えたこととは?
この記事の全文は「Number PREMIER」でお読みいただけます。
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