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タイトルは、やっぱり嬉しかった――。
完全浦和目線の1stステージ所感。
text by
近藤篤Atsushi Kondo
photograph byAtsushi Kondo
posted2015/06/26 10:50
「通過点でしかない」と言ってはいても、8年ぶりのタイトルは選手にとってもファンにとっても嬉しいものだったに違いない。
散々バカにしても、やっぱりタイトルは嬉しい。
サポーターたちもひとしきりブーイングを済ませた後は、キャプテン阿部勇樹と共にあの変なデザインのトロフィーを掲げ、大きな歓声を上げ、タイトルを祝っていた。彼らはきっと、こんなの優勝じゃねえよ、と毒づきながら、試合後の神戸の街で気分よくビールを飲み干していたに違いない。
かく言う僕もその一人だ。基本的に今季の複雑な(というか安易な)システム変更には反対だけれど、6月20日の夕暮れ、浦和レッズのファーストステージ優勝を心から喜び、8年ぶりに味わう心地よさとともに新神戸から東京へ向かう新幹線に飛び乗った。
散々バカにし、批判してきたはずなのに、やっぱりタイトルを取れたら、それはそれで素直に嬉しいのだ。そういう自分を滑稽だな、と思うし、こんなタイトルで喜んでる自分は何なんだ? と恥ずかしくもなる。
いや、あまりにも長い間勝てなかった浦和レッズに問題があるんだよ、と責任転嫁もしたくなる。
とりあえず、浦和レッズ目線で語れば、ファーストステージの感想はそんなところだろうか。