クラブをカスタムするように、体を鍛える。

　工藤氏は、学生時代に日本タイトルを獲得したような選手からも「何からトレーニングをすればいいのか」という疑問を聞くことがあるという。

「若い選手は、ある程度ゴルフの技術が上がって、余裕ができてからトレーナーを付けるというのが主流になっています」

　日本では、歴戦のツアープロの間でこそ、ボールを打つ技術と並行して体を鍛えることへの重要性を説く選手も増えたが、若手の肉体に対する意識はまだ低いという見方だ。

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「道具が進化して飛距離が伸びたり、昔よりも簡単に打てたりするようになれば、他の選手との差をつけるためには別の技術が必要になる。どこを強化するか？　となったら、体を鍛える必要性は増してくるはずです。クラブをカスタムするゴルファーは多いけれど、クラブに自分の体をどう合わせていくか、という考え方はまだ少ない」

　ツアーのレベル向上、ひいては日本人選手全体の底上げには、そういった考えを定着させる環境整備も欠かせない。彼らを高みに導くために、やるべきことは残されている。

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