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FCソウルに危なげない勝利のG大阪。
遠藤保仁が語る'08年以来の手応え。 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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posted2015/05/28 11:40

FCソウルに危なげない勝利のG大阪。遠藤保仁が語る'08年以来の手応え。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

試合後遠藤は、「いろいろな選手がいろいろな形でゴールを奪えるようにしていきたい」と語っていた。

「2008年と比べようとは思わないけどね」

 実際、試合をこなし、チームが生気を取り戻した4月からはリーグ戦で負けたのは浦和戦のみと、安定した力を発揮している。

 ACLを制覇した2008年と同じような勢いにも乗りつつあるように見える。あの時は、グループリーグから1回も負けずに頂点に達した。今回はグループリーグでこそ2敗したが、それ以降は無敗で首位通過を果たした。この決勝トーナメント1回戦も2連勝で突破した。

「2008年と比べようとは思わないけどね。あの時はアウェイでいい結果を出せていたんで、ホームでは余裕を持って戦えた。今回も最初にソウルで勝てたのが大きかった。今後もそういう展開になればいいけど、そう簡単に勝てるとは思わないし、もっと激しく難しい試合になっていくと思う。でも、これからさらにチーム力をアップしていけばいいんで焦りはないよ。課題もハッキリしている。それを1個ずつ潰していけば、ACLを獲れるチャンスがグッと広がると思う」

 遠藤は自信満々に、そう言った。

「今シーズンは、なんとしてもACLを獲りたい」

 確かに課題はある。リーグ戦では失点が少ないが、今回は2試合で3失点した。また、後半の試合運びもやや拙かった。相手が前掛かりになって来て、ボールを奪った時、ビルドアップがうまくできず、相手の時間が長くなってしまっていた。その時間が長くなればなるほど失点の可能性が高まってしまう。だが、遠藤の言う課題を潰していけば、隙のないチームになり、より勝てるチームになるだろう。

「今シーズンは、なんとしてもACLを獲りたい。昨年、3冠とって世界に出ていくガンバにとってACLがその足掛かりになる。これからスタジアムもできるし、世界に認めてもらうためには、ACLで優勝してCWCに出て勝つしかないんでね」

 遠藤の「ガンバを世界のクラブへ」という野心は、ようやくひとつ壁を越えた。2008年以降はベスト16を越えられなかったのだ。ACLベスト8の初戦まで3カ月。7年ぶりのアジアの頂点を目指すべく、隙のないチームを完成させるためには十分な時間だ。

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