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オシムが挙げる日本人監督候補3名。
「今から準備を始めておくべきだ」
posted2015/04/30 16:00
text by
イビチャ・オシムIvica Osim
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「イビチャ・オシムの『オシム問答』」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
▼Lesson.103 目次
【1】 〈今週の「オシム問答」〉
「日本も進化しているが、世界もまた日本を上回る勢いで……」
【2】 〈オシムとの対話〉
「俊輔、遠藤、宮本……代表監督になる準備を始めておくべきだ」
【3】 〈パトリック・エムボマ、自身を語る 最終回〉
「一番長く影響を受けたのはミシェル・プラティニだった」
【4】 〈オシムの教え〉
「ACLは現状よりも、もっといいもの、面白いものにできるはずだ」
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【2】 〈オシムとの対話〉
「俊輔、遠藤、宮本……代表監督になる準備を始めておくべきだ」
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オシム:今年のJリーグはどこが本命なのか?
――私が思うには例年とそう変わらず浦和や鹿島、ガンバ、川崎などでしょうか?
オシム:フロンターレも良くなってきたのか?
――ええ、プレーのクオリティが上がっています。
オシム:憲剛は試合に出ているのか?
――ええ、ずっと出場し続けています。
オシム:さらに痩せたわけだ(笑)。これ以上痩せると大変だから、そんなに走るなと彼に伝えてくれ(笑)。
――わかりました。
オシム:彼にとっては、点を取るより走るほうがよほど大変だろうから(笑)。それから日本の皆さんにもくれぐれもよろしく伝えてくれ。それから遠藤はどうしているのか?
――彼もずっとプレーしています。それから俊輔は……。
オシム:(遠藤は)マリノスに移籍したのか?
――いえ、ずっとガンバです。
オシム:フリーキックやPKは彼がずっと蹴っているわけだ。
――そうです。それで俊輔ですが、怪我で今は出場していません。
オシム:彼の年齢になると、怪我をしてしまうとなかなか治りにくいのだろう。
――復帰にはまだ少し時間がかかりそうで……。
オシム:どこが悪いのか。難しい怪我なのか?
――左足首の手術をして、けっこう大変でした。
オシム:彼はトップクラスでずっとプレーしてきた。その疲れがたまっているのだろう。ときには休養が必要だ。特に彼のような歳になると、ずっと出ずっぱりというわけにはいかない。
彼ほどの経験とカリスマ性を持った選手こそ、次の代表監督になるための準備を今から始めておくべきだろう。彼や遠藤、宮本といった選手や元選手だ。日本人が監督になる準備を今からする必要がある。どこの国の協会も、出来る限りかつての自国の代表選手を監督にする。選手の側も、監督としての第二の人生を今のうちから考えておくべきだ。協会にとっても自国の元選手を監督にするほうが何かと都合がいいし、金銭面でも安く済む。そして選手にとっても、申し分のない再スタートだ。
そうしたことも考えていくべきだ。常に外国人にばかり頼ってはいられないのだから。日本人だけのスタッフ編成もこれからは視野に入れるべきだ。