フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
女子フィギュア界を圧倒するロシア勢。
四大陸メダリストは対抗できるのか?
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byGetty Images
posted2015/02/24 10:40
四大陸選手権の表彰台。左から銀の宮原、金のエドモンズ、銅の本郷。3月下旬の世界選手権までに、どれほどの成長を見せられるか?
では、日本女子はどう対抗する?
こうしたロシアの強豪たちに、日本女子はどのように戦っていくのか。
今回の四大陸選手権で2位だった宮原知子のパーソナルベストスコアは、昨年同大会で出した186.53。今年初出場して3位に入った本郷理香のベストスコアは、今シーズンロステレコム杯で優勝した際に出した、178.00である。
ジャンプエッジが正確で、両方の方向にスピンができる宮原。ミスが少なく本番強い本郷ともに、これからまだまだ点を伸ばしていくことができる選手である。
日本女子の何よりの強みは、練習熱心で体重維持が安定していることだろう。ロシアの若手のような派手な爆発力はなくても、日本人ならではの生真面目さ、忍耐強さは長期的な武器になる。着実に実績を積み重ねてきている彼女たちが、少しずつトップとの点差を縮めていくのを楽しみに見守りたい。