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女子フィギュア界を圧倒するロシア勢。
四大陸メダリストは対抗できるのか? 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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posted2015/02/24 10:40

女子フィギュア界を圧倒するロシア勢。四大陸メダリストは対抗できるのか?<Number Web> photograph by Getty Images

四大陸選手権の表彰台。左から銀の宮原、金のエドモンズ、銅の本郷。3月下旬の世界選手権までに、どれほどの成長を見せられるか?

 2月15日に四大陸選手権が終了し、女子は米国の新人、ポリーナ・エドモンズが初優勝をきめた。SPで1位だった宮原知子は珍しいジャンプミスが出て2位、本郷理華が3位となり、優勝は逃したものの日本女子はメダルを二つ手にした。

金の16歳エドモンズは、アメリカ期待の若手!

 優勝のエドモンズはカリフォルニア生まれの16歳。まだジュニアとして国際大会に出ていた昨シーズン、ソチ五輪の代表に選ばれた期待の新人だ。ロシア出身の母親がスケートコーチだったこともあり、生後20カ月で氷の上に立ったのだという。

 167センチの長身と長い四肢を生かして、まだ16歳とは思えない優雅で女性らしい滑りを見せる。ここ1、2年で身長が伸びたためしばらくジャンプの安定感に苦労していたが、この大会ではSP、フリーともに大きなミスなく演技をまとめた。

「すべてのジャンプをミスなく降りることができた。国際試合でSP、フリーともノーミスで滑ったのは今回が初めてで、とても嬉しいです」とコメントした。

エドモンズ「ロシアの女子にも負けてない」

 世界選手権ではロシア女子と競うことになる感想を聞かれると、エドモンズはこう答えた。

「ロシアの選手が、ここにいる私たちに比べて特に強いわけではないと思う。やっている技はみんな同じで、違うのはそれぞれの個性。全員がノーミスで滑ったなら、誰の個性が最も好まれるかという勝負になる。でもそうでなければ、その日ベストな滑りができた選手が勝つでしょう」

 まだ16歳とは思えない、しっかりとした発言だった。

 とは言うものの、現実には彼女がここで出したスコアは184.02。先月末に欧州選手権チャンピオンとなったエリザベータ・トゥクタミシェワのスコア、210.40とは実に25ポイント以上の開きがある。

【次ページ】 ロシア勢との大差の理由、GOEの問題。

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