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トゥクタミシェワが欧州フィギュア制覇。
女子とペアでロシア勢が表彰台独占! 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byAP/AFLO

posted2015/02/03 12:00

トゥクタミシェワが欧州フィギュア制覇。女子とペアでロシア勢が表彰台独占!<Number Web> photograph by AP/AFLO

欧州初制覇となったトゥクタミシェワは「私たちロシア人の3人が一緒に表彰台に上がれたことで、本当に感動しました。できれば世界選手権でも同じようにできれば、と皆で話しました」とコメントした。

 1月26日から2月1日までストックホルムで開催されていた2015年欧州選手権で、女子は大方の予想通りロシアの3人が表彰台を独占した。

 ロシア女子はかつて1999年から2002年まで表彰台を独占したこともある。だがイリナ・スルツカヤが2006年に競技引退して以降、欧州選手権メダルはイタリアのカロリナ・コストナーと、フィンランド、スイスの女子らの間で競われる時代が続いていた。2013年からロシア女子が表彰台に戻ってきたが、表彰台独占は13年ぶりの快挙となる。

トゥクタミシェワの初欧州タイトル!

 トップ3人がSP、フリー通してほぼノーミスという高レベルの戦いの末にタイトルを手にしたのは、18歳になったばかりのエリザベータ・トゥクタミシェワだった。

 フリーではルッツ2回を含む3回転ジャンプを7回成功させ、レベル4のスピンなど、まだ18歳ながらベテランらしい風格の演技だった。

「これまでの中で、もっともできの良い演技の1つ。でもまだ進歩の余地はあります。ロシアの3人が全員SP、フリーともノーミスで滑ったのに私が1位になれたというのは、すごく嬉しい。自信になりました」と会見でコメントした。

ソチ五輪代表を逃した昨シーズン。

 トゥクタミシェワは、2011年に14歳でシニアGPデビューした当時、いきなりスケートカナダとフランス杯の2試合で優勝して注目を浴びた天才少女だった。だがその後、体重の調整などで苦労をしてジャンプの安定を欠き、昨シーズンはソチ五輪の代表を逃した。

 本人はそのことについて、決して愚痴めいたことは口にしない。だが後輩のユリア・リプニツカヤが団体戦で一躍国民のアイドルとなり、ジュニア時代から激しく競っていたアデリナ・ソトニコワが五輪金メダリストになったのを、どのような思いでテレビで見ていたのだろう。

【次ページ】 見事なカムバックに上海での期待がかかる。

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