メルマガNumberダイジェストBACK NUMBER
渡部建が語る、プロ野球の大記録。
「今年はベテランたちにも注目です」
posted2015/01/30 16:30
text by
渡部建Ken Watabe
photograph by
Production JINRIKISHA
メルマガ「アンジャッシュ渡部建の『濃厚野球汁』」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
目次
【第1打席】「今季ブレイクするのは誰か? 活躍しそうな若手を予想する」
~私的ブレイク若手推察~
【第2打席】「そろそろ改革したほうが……。チーム育成を語る」
~私的下剋上雑談~
【第3打席】「谷繁、和田、岩瀬……。大記録が迫るとワクワクします!」
~私的大記録待望論~
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【第3打席】「谷繁、和田、岩瀬……。中日、ベテラン頑張りすぎ!」
~私的大記録待望論~
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
――さっきの続きですけど、個人的には厳しいプロの世界で酸いも甘いも経験して成熟していくベテランって好きなんですけど、一般的に言ったら彼らの注目要素って記録くらいですよね。
渡部:そこは大きいですよね。
――そこで、今年達成されそうな記録を調べてみました。
渡部:おお!
――はい、どうぞ。
●3017試合出場(日本記録)
中日・谷繁元信(残り26試合)
●2000本安打
中日・和田一浩(残り15本)
オリックス・谷佳知(残り77本)
楽天・松井稼頭央(残り80本)
●350盗塁
楽天・松井稼頭央(残り5)
●900試合登板
中日・岩瀬仁紀(残り11試合)
●250ホールド
巨人・山口鉄也(残り28ホールド)
●300HP
巨人・山口鉄也(残り33HP)
渡部:普通だと2000本安打、200勝が注目されがちですけど、こうやって見ると色々あるんですねぇ。2000本安打は和田選手……これは間違いなさそうですね。谷選手は近年の成績を見ると今年は難しいのかもしれないですね。松井稼頭央選手は大丈夫そうか。
――でも、日米通算では達成していますからね。
渡部:なら、あんまり盛り上がらないかもしれないですね。松井稼頭央選手なら80本くらい余裕でしょうし。
岩瀬さんの登板記録、ぜひ成し遂げてほしい!
渡部:他だと、谷繁選手の日本記録って……あ! ノムさん(野村克也)の記録か!! これはすごい! あと26試合、達成間違いないですね。中日だと岩瀬選手の900試合登板。これも数字的にはすごいんだろうけど、いまいちそれが伝わりづらいですよね。
――そう思うじゃないですか。でも、実は谷繁さんの記録並にすごいんですよ。
渡部:っていうと?
――現時点でも、岩瀬さんの登板試合数って歴代3位なんですよ。
渡部:2位は?
――カネヤン(金田正一)の944試合です。
渡部:1位は?
――米田哲也さんの949試合です。
渡部:阪急の。阪神にもいましたよね。
――晩年ですかね。
渡部:ってことは……900試合は間違いなく達成されるとして、1000試合まで111試合。史上初??
――そうなりますよね。
渡部:うわ! すごい! 多分、3シーズンくらいかかるでしょうけど、これはぜひとも成し遂げてほしい記録じゃないですか!! 岩瀬選手、すごいなぁ。あ、でも、どうなんだろう。彼は40歳ですよね。3年できるのかなぁ……。
――できるんじゃないですか。さすがに抑えは厳しいかもしれないですけど、福谷(浩司)が守護神として一本立ちしつつありますからね。最後は彼に任せて、岩瀬さんは左のワンポイントとかに専念すれば、3年くらいは楽勝で乗り切れると思うんですよね。
渡部:なるほど、配置転換ですね。確かに、負担が少ないマウンドだったら全然いけるでしょうね。1000試合……すごいなぁ。
っていうか、谷繁選手でしょ、和田選手でしょ、岩瀬選手でしょ。それに山本昌さん……中日、どんだけベテラン頑張ってんだよって話ですよね(笑)。まあでも、興業としては盛り上がりますよね。偉業達成に合せてグッズ販売とかできるし、イベントとかも企画しやすいだろうし。分かりやすい記録商法だ(笑)。