フットボール“新語録”BACK NUMBER
フェライニ「まあ、親善試合だから」
強化試合を巡る強豪国の本音と目的。
posted2015/02/09 10:30
text by
木崎伸也Shinya Kizaki
photograph by
AFLO
「ベルギーは日本に敗れたけれど、あくまで親善試合。W杯でアジアのチームと戦うテストにすぎなかった」
マルアヌ・フェライニ(マンチェスター・ユナイテッド)
これから日本代表が最もやるべきことは、海外に飛び出て強豪と親善試合を組むことである――。
アジアカップ準々決勝でUAEに敗れた翌日、シドニー空港で本田圭佑を直撃すると、ACミランの10番はそれを繰り返し強調した。
たとえば、こんなやり取りがあった(詳しくは現在発売中のNumber871号を参照)。
――強豪との試合はそんなにも違うんだろうか。たとえば2013年11月にオランダやベルギーと試合をして得たものが大きかった?
「まあ、あそこで得たものが大きいと感じているうちは、ちゃんとした力になっていないということで。これからの日本代表はあれくらいが当たり前っていう感覚になっていかないといけない」
ただし、試合には自分たちだけでなく、相手にも意図や狙いがある。それをしっかりと把握しておかなければ、試合の成果を正しく捉えることはできないだろう。
そんなことを考えているとき、幸運にもベルギー代表選手にインタビューするチャンスを得た。
ロンドンで、フェライニに1対1でインタビューの機会が!
2月4日、ロンドンにおいて『ニューバランスフットボール』の新規立ち上げ発表会が行なわれた。ニューバランスと言うとランニングシューズのイメージが強いが、新たな挑戦を求めてサッカー界に参入したのだ。
発表会には契約選手となるフェライニ、ヤヌザイ(ともにマンチェスター・ユナイテッド)、コンパニ、フェルナンド、ナスリ、ヘスス・ナバス(いずれもマンチェスター・シティ)、ラムジー(アーセナル)、ネグレド(バレンシア)の8人が登壇した。
取材に駆けつけたプレスには、選手に1対1でインタビューをする機会が設けられた。日本代表のことを訊く絶好のチャンスである。