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羽生結弦らに新たなライバル登場!?
カナダ選手権で輝いた16歳の新王者。 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byAP/AFLO

posted2015/01/28 10:40

羽生結弦らに新たなライバル登場!?カナダ選手権で輝いた16歳の新王者。<Number Web> photograph by AP/AFLO

史上最年少記録の11歳でカナダのジュニア王者になっているグエン。ブライアン・オーサーコーチの下で、羽生結弦(20歳)とハビエル・フェルナンデス(23歳)と共に、いつも一緒の練習仲間でもある。

全試合連勝中のデュハメル&ラドフォード。

 ペアとアイスダンスはそれぞれベテランのチームが制した。ペアでは予想通り、ミーガン・デュハメル&エリック・ラドフォードが4度目のタイトルを獲得。今シーズンは出場した試合すべてで勝ち続け、GPファイナルも制した絶好調の2人である。

 ラドフォードは12月、同性のパートナーとの間に養子がいることを告白して話題となった。ゲイであることを理由にハラスメントを受け、悩み苦しんでいる後輩たちを精神的にサポートしたいと願って決断したのだという。

 今シーズン世界タイトルを手にする可能性も高い彼らだが、現役選手のカミングアウトはフィギュアスケートでは過去にほとんど前例がない勇気ある宣言だった。

注目の新ペアたち。

 2位は今シーズン新たにチーム結成したばかりの、リュボーフィ・イリュシェチキナ&ディラン・モスコビッチ。

 モスコビッチは、元パートナーのカーステン・ムーア=タワーズとこれまで四大陸選手権やGPシリーズのメダルを手にしてきた選手だった。だが昨年3月の埼玉世界選手権終了後に解散を宣言。

 一方イリュシェチキナはロシア出身で、ノダリ・マイスラーゼと世界ジュニアタイトルを取り、将来を期待されていた選手だった。だが2012年にチームを解消。そしてモスコビッチと昨年6月にペアを結成したばかりである。将来を期待されていた選手同士の新ペアに、世界中が注目している。

 3位は今シーズンジュニアGPファイナルを制した、ジュリアン・セガン&シャルリ・ビロドーが入った。

 四大陸選手権にはトップ2組と、カナダ選手権4位だったカーステン・ムーア=タワーズ&マイケル・マリナロが選ばれた。世界選手権にはトップ3組が派遣される。

【次ページ】 世界選手権を制するか、ウィーバー&ポジェ。

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