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羽生結弦、復活過程で得た「財産」。
なぜフリー直後に舌を出したのか?
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2014/12/15 11:30
日本男子史上初のグランプリファイナル連覇をなしとげた羽生結弦。
羽生が手にした、今後に生きる「財産」。
羽生本人も言う「幸せ」という感覚は、フリーを滑り終えた直後、苦笑いしつつ舌を出したしぐさにもうかがえる。ジャンプでの転倒を悔やんでのことだったが、それでも思わず明るい表情がこぼれたことにも、演技中の心持ちが表れていた。
滑る喜びをあらためて実感した今大会は、羽生がこれまでも発揮してきた勝負へのこだわり、負けず嫌いといった性分とともに、これからの財産の1つになっていくことだろう。
大会を前にした12月7日には、20歳の誕生日を迎えた。
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最良の形で20歳のスタートを切った羽生は、26日からの全日本選手権で、NHK杯とは異なる姿を見せるはずだ。
その演技に注目したい。