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早稲田は5区山上りで勝負!
山本修平が2年分の意地を見せる。 

text by

小堀隆司

小堀隆司Takashi Kohori

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photograph byNanae Suzuki

posted2014/12/05 10:30

早稲田は5区山上りで勝負!山本修平が2年分の意地を見せる。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

全日本大学駅伝4区で区間2位と快走した山本修平。

箱根は「一瞬でも力を抜いたら走れなくなる」

 前回5区を走った経験者がいる大学といえば、馬場翔大を擁する駒澤大と2枚看板のひとり井上大仁が控える山梨学大も注目に値するが、唯一3度目の経験を生かせるという点で山本にやや分があるのかもしれない。

 本人は経験の有無をどう捉えているのか。

「ただ箱根を走っただけじゃなくて、良い経験をしたと言えるかどうか。確実に下級生のころより力はついているので、自分の力が出し切れれば次は区間賞を取れると思います。80分切りは最低ラインとして、77分台辺りを目標にしたいですね」

 箱根の山の苦しさは、たとえるなら「一瞬でも力を抜いたら走れなくなる」恐怖に等しい。だからこそ、自分ひとりでは走れないと、山本は支えの有り難みを強調した。

「応援してくれる方であったり、襷をつないできてくれた仲間の思いがあるからこそ、苦しいときの一歩が出せる。それに監督やコーチを一度は胴上げしたいじゃないですか。そのために今、渡辺さんもダイエットをしてくれていると思うので、最後は監督やコーチを全員胴上げして終わりたいです」

 早大競走部は今年が創部100周年。そして今季限りで退任を発表した渡辺駅伝監督。その節目の年に、4年間遠ざかる優勝の歓びを分かち合えるか――。頼れる主将の走りが、鍵を握っていることは間違いない。

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