「お前はやっぱりストライカーだな」

　40ゴールという節目のゴールを決めた岡崎だが、得点数よりも85試合という出場数のほうがうれしいと話した。

「いろんなことに適応しようと頑張ってきた自負がある。だから、試合に出ることができたし、ゴールを決めることもできた。僕にとってゴールというのは、生き残っていくための手段。今までは親善試合でハットトリックを決めたこともあるけれど、それよりも大事な試合で獲り損ねていることもある。これからはゴール数よりも、大事な試合で決めていきたい。“アイツは大事なところでゴールを決める”と言われるような存在感のあるゴールを獲りつづけたい」

「お前はやっぱりストライカーだな」

　試合終了後、指揮官からそう声をかけられたという岡崎。

　アギーレ監督の特別ではない、自然で短い言葉によって、彼のエースストライカーとしての矜持が改めて刺激されたことだろう。