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パトリック・チャンから高橋大輔へ。
ライバルから届いた「ありがとう」。 

text by

田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2014/11/07 10:30

パトリック・チャンから高橋大輔へ。ライバルから届いた「ありがとう」。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

2010年の世界フィギュアスケート選手権(トリノ)。高橋大輔はアジア初、日本人初の世界王者となり、パトリック・チャンは2位となった。

「これからはスケートを楽しんで」とチャン。

 

 チャン自身も、ソチ五輪で銀メダルを獲得した後、今シーズンは競技生活を休んでいる最中である。28歳の高橋にとって、これまで競技を続けてきたことが体力的にも精神的にもどれほど過酷なことであったのか、よく理解できるに違いない。

「難しい決断だったと思う。でももう彼には、国を代表して試合で競うということのプレッシャーから解放されてスケートを楽しむ資格が十分にあると思います」

 チャンから届いた文章は、そう結んであった。

 高橋大輔という稀有な才能のスケーターを、もう試合で見ることができないのはスケート界にとって大きな損失であり、個人的にもすごく残念ではある。

 だがチャンの言うように、彼はもう十分に国のため、そしてファンのために戦ってきた。これからはもっと自分のために、スケートを楽しみながら残りの人生を豊かに生きていって欲しいと願う。

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