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町田、無良と日本男子がGP連勝!
王者・羽生結弦はどう応えるのか?
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byREUTERS/AFLO
posted2014/11/04 16:30
2018年の平昌冬季五輪への挑戦をすでに公表している無良。開催時に27歳という年齢を考えると、心身ともに最も充実した時期と言える。
新世代が頭角を現し始めた女子の世界。
次の五輪に向けて新たなスタートとなる今シーズン、特に女子では新世代がその頭角を現してきている。初戦のスケートアメリカでは15歳のエレナ・ラジオノワが初優勝し、スケートカナダでは16歳のアンナ・ポゴリラヤがタイトルを獲得。同じく16歳の宮原知子が健闘して3位に入り、初のGPメダルを手にした。
彼女たちはいずれもソチ五輪の出場がかなわなかった若手たちである。この中で、これからの4年間でトップにのぼりつめるのは誰になるのか。すでに次世代の戦いは始まっている。
五輪を戦いきった選手たちの調整は?
ソチ五輪の代表に選ばれなかった選手たちが高いモチベーションを見せている中、五輪を終えたばかりの選手にとっては、真価が問われる年になるだろう。それぞれが今現在どのような気持ちでこのスポーツに向かい合っているのか、はっきりと結果に反映されるシーズンになりそうだ。
スケートアメリカでの町田は、五輪シーズンを終えたという虚脱感におそわれたことはまったくなかった、と言い切っている。昨シーズンを終えて成長した彼の前に、新たなチャレンジが置かれたからだ。それは「昨年までの自分までだったらとても滑れなかった」という素晴らしいプログラムだった。それをいかに滑りこなしていくのか、今の町田にはそれしか見えていない。さらなる高みへと向かう気持ちしかないように感じられた。