女三代フルマラソンに挑むBACK NUMBER
大阪マラソン直前、食べ物&練習は?
「牛乳はスポーツドリンクやん?」
text by
中島彩Aya Nakajima
photograph byAsami Enomoto
posted2014/10/25 10:50
大阪マラソンの大会直前、ジェネレーションギャップは意外なところで飛び出してきました。果たして3人は42.195kmを走りきることが出来るのか。
雨で練習できず、4階までの階段を30往復。
4日前の水曜日。朝から、電話が鳴りました。母からの着信です。
「彩ちゃん相談があるねん。きょう最後の練習やねんけど、雨降ってるねん。でもおばあちゃん走るって言ってるわ」
「雨の中走って、この大会前に怪我でもしたらどうすんの!? やめといて!」
私は即答で練習の中止をお願いしました。
この日は雨だけでなく、前線の通過で全国的に冷え込んだ日でした。滑って転倒などの怪我はもちろん、風邪でもひいたら大変です。
それでも母は「でもおばあちゃん、きょうが最後の練習やからと楽しみにしてたねん。最後の練習がないと不安らしいわ」と答えるのです。
これは……間違いなく、大会直前にパワーを使いきってしまい、疲れ果てて大会当日を迎えてしまうパターンです(笑)。
しかも、祖母が持っているランニングシューズは一足だけ。わざわざ濡らして、シューズにダメージを与える必要はありません。
仕方がないので祖母に直接「ここまできたら、今日練習してもしなくても一緒! 雨の日はやめとき~」と伝え、なんとか雨の中のランニングは阻止できました。
それでも、どうしても走りたかった祖母は「4階建てのビルの階段を30回往復する」というミッションをこなしたようでした(笑)。
でも確かに、当日が近づけば近づくほど、「本当に練習が足りているんだろうか、完走できるのだろうか」と不安になるもの。そう言えば私も初マラソンの時、同じような気持ちになったものです。
10月26日、運命の日!
そしていよいよ10月26日、大阪マラソンのスタート会場、大阪城公園に女三世代が降り立ちます。波乱万丈の4カ月の練習でしたが、いよいよ、その成果が試される時!
79歳の祖母は初めてのフルマラソンを完走できるのか、55歳の母、27歳の私はその挑戦を42.195kmサポートしながら走ろうと思っています。大会に参加される皆さん、そして、このコラムを読んで下さった皆さん、どうぞ「大阪の女三世代」の挑戦の結果をお楽しみに!
【協力】
ジュニアアスリートフードマイスター 佐藤淳哉さん
※アスリートフードマイスターとは、「スポーツのための食事学」の知識を身に付けた、資格の認定を受けた人のこと。食事とスポーツの関係性と重要性を伝え、スポーツに取り組む人々の身体作りをサポートすることを目的として活動しています。